先日のLiveShell発表会の記事でもGH2にドッキングさせた写真を載せましたが、発表会会場でGH2からのHDMIスルーアウトを使って配信しようとしたところ、うまく行かず、テストは時間切れ。 ということで、秋葉原にあるCEREVOさんにお邪魔してデモ機にて設定を色々と変えて試させてもらうことにしました。
結果から言うと現時点では、GH2とLiveShellをHDMIで直結した組み合わせでは、シネUstは出来ない。ということに。。。
シネUstってなんだ? という方のために
<GH2アナログコンポジット出力を使ったシネUstの例>
==============
計測機械も沢山あるCEREVOさんにお邪魔したので、HDMI信号の中身などもチェックしつつ、なぜ出来ないのかについても調べてみました。
(以下、イワサワの技術理解不足な部分もあるかと思いますので突っ込みあれば是非)
↑これがHDMI信号の中身を見れる計測器。
HDMIというと、ハイビジョン用に用意された規格ですが、SDの信号(480P)も規格内にありまして(480P/720P/1080i )*の信号を選択して出力している形になります。
*実際には、それ以上の解像度(4K)やデータも流せるのですがTVモニタに接続するための基本フォーマットとして3種類あると理解してください。(USB1.0-3.0の違いとかに近いかも)
通常はHDMIの出力はAutoにしておいて、送出側(デジカメやビデオカメラなど)と受取り側(テレビモニタなど)で、お互いが扱える最大の解像度でやりとりをさせるという仕組みが取られています。GH2を、計測器で確認したところ受取り側からの最大解像度を(720P/1080i)とリクエストすると1080iで送り出し、480Pの解像度をリクエストした機器には信号を送らない、という挙動をしているようです。
LiveShellで受け取れるHDMI信号は480Pとなるので、受取り側のリクエストではなく、出力側で固定して指定してあげることで、出力するかを確認してみます。
この状態で、HDMIの出力は480Pになっているはずですが、撮影モードでのスルーアウトを計測器で確認してみたところ、1080iで出ています。再生モードに切り替えると指定した480Pで出ています。
ここは憶測ですが、GH2についているHDMI端子は、あくまで撮影した写真や動画をテレビでみるためのものとして設計されていたので、スルーアウト時の制御を考えていないようです。。
CEREVO LiveShellにGH2を繋いでUstream配信するためには、
- アナログコンポジット出力を使用する
- HDMI信号を1080i→480Pの変換出来る機器を間に繋ぐ
のいずれかの形を取る必要があります。
GH2の販売当時の状況としては、わからなくもないのですが、CineUstユーザーとしては、ぜひGH-2のファームアップデートなどでスルーアウトの出力解像度設定も可能となることを待ちたいと思います。
最近のコメント